kananaの日記

名前変わりました。

評価・臨床実習の思い出。

私が働く病院にも、学生さんが実習に来始めました。新人さんも来ていて見学ラッシュです。ぎゅうぎゅうです。
ちょっと前までは評価実習の学生さんも来ていて、その子達からも臨床実習行って来ますって連絡がちらほらと。みんながんばれー。

私自身の評価実習は学生3年目の1月でした。思い返すのは、実習前日に一緒にレオパレスに来てくれた友達の前で、人生で一番心細くて泣きそうだったこと、毎日入浴剤入りのお風呂で寝てしまったこと、レオパレスの近くに公園を見つけて1人でブランコ漕いだこと…。ブランコは多分何かしらの感情だったんだろうなあ。休みの日にレポート書いてると、ある瞬間ぴたっと言葉が出て来なくなったので、そういう時に頭からっぽにするためにOLYMPUS持って行ってました、ほとんど無人だったから。

嬉しくて想定外だったのは、私より先にいる学生さんの存在を、実習行くまですっかり忘れていたことです。実習同期の、別の学校の人達は臨床実習でも助けたり助けられたりします。すごく心強かったなあ、逆に学生1人の友達はめっちゃ可哀想でした…。

もう3年近く前だから、そして多分無意識に忘却を望んでたから詳細は朧ろだけれど(笑)、それでも「実習は寝れない、でも一番大変なのは評価実習だから」って先輩達の言葉は、今では立派に受け継いで学生さんに話してる立場です。

評価実習がなんで寝れないかって、まず学校で練習してきたつもり、でしかなかったから。
学校の友達はみんな健常者だから、体幹の伸展のMMTとか普通に出来たけれど(MMTの目的や主観的過ぎる評価だってことはもうちょっとしないとわからないんだよな)、円背のおばあちゃんにはまずできないし。変法調べるとこからやる。それで練習でやってないことだったりするとLINEのグループで助けを求める。やり方を覚えるのに時間がかかる…で、まずは寝れない。感覚検査とかも。

それで冷や汗かきながらどうにか評価をまとめるんだけれど、代償出てたよって見ていたバイザーに言われて測り直したり、そもそも代償がどう出ていたかが大事だったりするのに見れていなかったりするし、歩行なんて動画ぶれちゃったりするし、指示の出し方にも大苦戦したりね。認知症の患者様の多いこと…学校じゃわからない、そして苦労した一面。
評価し終えるのに何日かかかって、やり直したりもして、そこから統合と解釈と考察とゴール設定。更に先に治療プログラム。まず統合と解釈と、考察の違いからわからなかったりしてね…。そこでもう、何日何時間かかったか覚えていません。どうにか教科書の文章を引っ張ってきて繋ぎつなぎで…思い出すだけで胃が痛くなりそうなあの感じ、懐かしい。

臨床実習は、評価実習で一回作った道をもう一度辿ればいい…のだけど、まず評価実習で道が作れなかった人は、残念ながら実習落ちてたりしましたね、見てた限りではレポートに余裕ないと患者様に対しても余裕がなくなり、バイザーともコミュニケーションが取りにくくなり…のパターンが多かった気がする。ヒト対ヒトであることを忘れてしまうんでしょうね、盲目なあまり。
そこで道が作れていれば、8〜10週間だから評価実習より考える時間も見学して足りない部分に思い至るもできる。

私は、2期目の臨床実習は自己管理不足で1週間だけ延長してしまいましたが、1期目の臨床は正直楽しくて仕方なくて、帰りたくないです!!って言って先生方に笑われるくらいでした。評価実習から臨床まで全部の実習で、お別れする時に患者様と一緒に泣きました。貴方なら大丈夫よって言ってもらえました。そういう実習も、あります。苦労話しか聞かなかったりもするけれど、私は心から、楽しかったし実習に戻りたいなって今でも思います。どうしてそんなに楽しかったのか、周りに引かれるくらい重くなったレポートの話は、機会があればまた後日。

冒頭の通り、ちょうど実習始まる頃だから、どこかにいる学生さんを1ミリでも励ませたらいいなーと思いつつ、今日はここまで。