kananaの日記

名前変わりました。

2年目理学療法士の雑記。

1年目は、辛かった。今にして思えば、やるべきことも自分にやれることもわからなかったから。先輩の見よう見まねをして、でも同じ結果は出せなくて、何を質問したらいいかもわからなくて、体調崩して耳も聞こえなくなって。同期が男子ばかりで、体力面で劣って、仕事終わりのバスケで先輩とコミュニケーションが深められるわけもなく。愚痴を言える相手もいなくて。
辞めたいと心のどこかでぼんやり思っていたことも、あったような気がする。せっかく高い学費ローンを組んで、夜間部に働きながら通って取った資格だったのに。

今まさに、後輩女子が同じ壁にぶつかっているのを見てる。患者さんからの信頼も得られないし、痛いと言われても何もできない、って。そういう相談を受けている自分のことを、少し誇りに思う。
何もできなくてもいいから、まずは先輩に助けてもらいながら、担当の患者さんを持たせてもらいなさいって伝えてる。曖昧に不安になるよりも、具体的に次から次へと湧いてくる問題点に向き合いなさいって。私の転機は、そこだったから。

昨日、「自分が1年後に、先輩みたいになれてるか自信がないです」って、別の後輩から相談してもらえた。
退院した患者さんからは「手術してから、半年から一年は痛いのが普通だって聞いていたけれど、先生にやってもらって違うって思えたよ」って笑顔で言葉を貰った。
久しぶりにリハ入った他の患者さんからは、「歩けるようになりたいから、たくさん歩きたいって言ったけど、やっぱり痛くて。でも気をつけるだけで違うんだね」って、失語混じりに言葉を貰った。
ぎっくり腰ぽくて前の日から痛くて…って言った患者さんは、リハ入って5分後に看護師さんが湿布持ってくる頃には、「あれ、どこが痛かったんだっけ、わからなくなっちゃった」って。

これは全部、昨日の話。
去年の私へ。
少しは、マシになれたよ。しんどかったけれど、まずは3年頑張ろうと踏ん張ったのは、少しは実っているよ。
1年後の私へ。
今よりもっと、患者さんに寄り添えていますか?言葉の力を信じてますか?誰にも言えない、痛い、を掬いあげてますか?苦手な、肩に向き合えてますか?

息を深く深く吐きながら、明日も私は白衣を着ます。