kananaの日記

名前変わりました。

刻み込め、刻み込め。

電車の中で、妙に昔のことを思い出す。
自己研鑽のため、と後輩と一緒に行った勉強会合宿で、普段いかに自分に余計なものがまとわりついているのかに、気づいた。勿論それは職場と家を往復して、患者様の生活を向上させていく日々の連続には、不可欠なものなのだけれど。
答えはいつも過去にある、その言葉を人生の指針にしていた時期があったこと、思い出す。
合宿の内容そのものも勿論勉強になったし、明日からの臨床で試そうと思うことばかりなのだけれど、それよりも自分よりも年次が上で、業界で自分の名前で生計を立てている人達に触れることができたことが、大きいように思う。夜のバーベキューから、夜更けに及ぶ飲み会まで。お酒に弱いことが悔しいと、人生で初めて思ったかもしれない。

最近、主に後輩に、相談を持ちかけられることが多くて。仕事の話から私生活の、恋愛の話まで。学校を卒業して初めて自分の足で歩き始めた彼女たちの支えになれることは、勿論嬉しいのだけど、誰かと相対していると、必ず自分に返ってくるから、きっと私もどこかで支えを求めていて。10年以上年上の、今私がいる道を先に行った先輩達の話を、自分に向けてしてもらえたことが、こんなに自分を安定させてくれるだなんて、思ってもみなかった。
忘れずに、いたいと思う。斜に構えずに、自分から誰かに接していくこと。年上の人に甘えるのは苦手だけれど、それでも触れてみたいと思える気持ちが、まだ自分の中にあること。自分がかつて、そうして人と出逢うのが大好きだったこと。その延長で、今の仕事を選んだこと。日常が当たり前すぎると、忘れてしまうこと。忘れずに、いよう。何度でも。何度でも、思い出そう。