kananaの日記

名前変わりました。

返信。

先の日記に対して。
なぜ、本能の選択を否定できないのか。それは、初めて会った時の感覚が身体の細胞ひとつひとつに染み込まれてるから。懐かしいような、安心して泣き出したいような、ずっとこれから先も知っていたような感覚を、忘れることができないから。
今まで恋をしたときは、全部の細胞が吸い寄せられるような、全身磁石になったような感覚になった時は、何度もあった。その人の背中に惹かれる。その人の声を拾う。夜の過ごし方を思う。それで充分恋だと思っていたのだけど、それとはまた違う、もっと強烈な、その人の元へ還りたいと思う感覚。生きものとしての原始的な気持ち。本能で選ぶということは、きっとあの瞬間のことをいう。
一緒にいると、目を見て笑いたいと思う。見つめられると逃げたくなる。触れられた部分全て、意思を持つ。磁力どころでは、なく。そのひとのためならなんでもできたと思う。あと5年、出会うのが早かったなら。学生時代に出会っていたなら。ただあなたが触れてくれるのは、意思を持つことが不可欠だから、そこは決して折り合えない矛盾の世界。
まず間違いなく、私の人生で一番大きな恋。熱量が凄まじい恋。ただ他の恋と違うのは、付き合う相手として選ばなかったこと。

一緒にいると、自分を嫌いになれる。
相手の欠点に触れようと思わなくなる。変えようとしなくなる。お酒飲んでても煙草吸っててもギャンブルをしていても。一緒にいると、私が笑っている時以外は愛してくれないのではないかと思う。
他の誰かならまず間違いなく別れるか、喧嘩になるところを、1時間クールダウンの時間を渡すだけで一瞬にして霧散させる。刺激と安定が、絶えることなく訪れる。先よりも今があればいいと思えてしまう。

だから唯一の相手としては選べなくて、だから今まで出会った誰より惹かれてしまうのだと思う。