箱根旅行。そのさん。
朝起きて、昨晩は気づかなかった、お布団の心地よさに浸る。
良い旅館は、細部にこだわるからこそなのだなぁ。
起きる気配もない眠り姫、ねこさんと魅惑的なお布団を置いて、
一人で朝風呂へ。これまた貸し切り。私、どんな徳を積んだのかしら。
戻って、起きそうにないけれど寝起きは良いねこさんを起こして、朝ごはんへ。
卵かけごはんは元々そんなに好きではなかったのだけど、
ここでもまた自分史を塗り替え。胡瓜の蛙さんがかわいい。
お部屋に戻って、食べられていなかった昨日のパンをもぐもぐ。
これまた、冷めても美味しい。
お部屋でのんびりして、ゆったりチェックアウト。
送迎を待っていたのだけど、靴ずれの痛いのも治っていたので、歩くことに。
歩いてみると、ケーブルカーの駅が坂を下ったところにあって、
ケーブルカーから登山鉄道にそのまま乗れた。
登山鉄道の、宮ノ下でやっぱり下りたくて、ねこさんに言うと快諾。
4年ぶりの、宮ノ下の駅。
次は足湯に浸かりたいねと話したこと、コーヒーショップでウイスキー入りのコーヒーに酔ったこと、寄ったパン屋さん。歩くとたくさんのことを、思い出す。
前回も行った、渡邊ベーカリーにて、名物温泉シチューパン。
ちぎりながら半分こして食べたのも、前回と一緒。
箱根湯本に戻って、お散歩。
昨日狙いを点けた、前回も食べた玉ねぎ棒とイカ棒。おいしい。
昨日はやっていなかった、干物屋さんの店先で、鯵の干物焼き。
野良猫さんたちがいっぱいいて、私も猫になりたいと思う。
箱根に大満足して、小田原へ戻る。
帰るのも早かったので小田原で下りて、駅すぐ近くのゲーセンにて、恒例のマジアカ。
ゲーセンを出たところに、箱根ビールバーがやっていて、
飲み比べセットを注文。大人だぁ。
私は見事に日中から酔って、ここにきてなぜか真面目にお仕事の話。
主に装具のこととか。何を言っても鐘を打つように返される感じが好き。
ねこさん、キャリアは私の倍ですからね。
小田原駅のお土産物屋さんを見て、上野行きの電車へ。
ここでもよく寝る、ねこさん。時々わたし。
上野についてお腹が減って、ねこさんお勧めの餃子を食べに。
お箸で持ち上げるのが重いくらい、大きくて食べ応えあり。
食休みを兼ねて休憩して、ごろごろ。飽きもせずくっつく私たち。
駅の特急乗り場の行列に辟易しながら、ホームでお別れ。
こうしていてもまだ、隣にねこさんがいる気がして。
しあわせな、ふわふわな、大人な旅の、思い出です。